3月に入って、気温が上がり暖かな日も増えてきました。
春もすぐそこ、といったところですね。
カブトムシといえば夏になると私たちの前に姿を現す虫、というイメージですが、それ以外の時期は何をしているのかご存知ですか?
8〜9月頃に産まれたカブトムシの卵は、やがて孵化し、次の年の夏が来るまでの間、土の中でゆっくり飛び立つ準備をしているのです。
特に幼虫の期間は約8ヶ月にも及び、最初は1cmにも満たない小さな幼虫だったのが、脱皮を繰り返し、約10cmほどの幼虫になります。
幼虫のときにどれだけ大きくなったかで成虫になってからの大きさも決まるため、カブトムシの幼虫は大量の腐葉土を食べます。
なんとその量は、1匹あたり3L以上も!
大きく育った幼虫は、5月頃に蛹になり、やがて羽化して成虫になります。
交尾をして卵を産んだカブトムシは、約1年という短い生涯を終えます。
中でも成虫の姿で生きられるのは、約2、3ヶ月と非常に短いのです。
蛹から成虫の変態の様子を観察したい方は、気温が上がった4月頃に幼虫を採集することをお勧めします。この頃になると、寒い冬の間に土の奥深くに潜っていた幼虫が、地表近くにあがってきて見つけやすくなるのです。
春にカブトムシを採集し、滅多に見られないカブトムシの姿を観察してみませんか?
2024-03-04 16:07:25
店長日記